![]()
3.豪雪と過疎![]()
![]()
| 太平洋側と日本海側の冬期の気象は、対極的なコントラストを示します。「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった」。川端康成の小説『雪国』冒頭部の有名な一節ですが、この一文に両者の気候の違いが端的に表現されています。 しかし、新潟県のイメージは必ずしも豪雪一色ではなく、佐渡、新潟市などは積雪50cm以下で根雪をほとんど見ることがなく、豪雪地帯というにはほど遠い地域です。積雪が多いのは内陸部で、長岡、高田で120cm前後、小千谷、十日町は200cm前後、300cmを上回る豪雪に見舞われるのは山間部の魚沼地方や頚城地方に限られています。いわゆる過疎地域は、こうした山間部の豪雪地帯に重なり、今も人口減少と、高齢化が静かに進行をしています。 新潟県では、高度成長期に入ると人口の流出が著しくなり、単身離村だけにとどまらず、挙家離村により廃村にいたる集落も目立つようになりました。現在、新潟県には「過疎法」による過疎市町村が県下市町村の4割以上を占めるとともに、そのほとんどが豪雪地帯特別措置法(1962年)による「特別豪雪地帯」に指定されています。新潟県の過疎問題は雪を切り離して考えることが出来ないほど、表裏一体の密接な問題を抱えています。 冬期間の孤立を余儀なくされてきた過疎集落も、克雪対策の進展による恩恵で冬期間の幹線道路が無雪化され、今日では通勤・通学、買い物などの日常生活における不自由は解消されつつあります。しかし、県下の離島や山間部を中心に、過疎・高齢化問題が深刻な影を落としている状況に変化はありません。 |